ニキビ治療の知恵袋

   

ニキビ治療の薬について

ニキビ治療と一口に言っても、使われる薬にはいろいろな種類があります。これはニキビの状態に複数の種類があり、その原因を取り除くために用いられる成分も異なることが理由です。ただ、市販のニキビ治療薬の中には、初めから複数の成分が配合されていて、複数の種類にもそれぞれ対応できるようになっていることが多いです。
ニキビとは皮脂が原因だということは良く知られているでしょう。皮脂は、皮膚のバリア機能を保つためにはどうしても必要なものであり、全く皮脂がないとそれはそれで困ったことになってしまいます。皮膚が乾燥してしまって体内の水分が失われやすくなりますし、乾燥した皮膚というのはイメージ的にも分かるでしょうが微細なひび割れというか空隙部分が多くなり、外部環境中にいくらでもいる細菌などが逆に体内に入り込みやすくなってしまうからです。
ところが、多すぎる皮脂というのもやはり困りもので、ニキビの原因になってしまいます。皮膚表面に分泌された皮脂であればあまり問題は少ないのですが、皮膚には毛穴が開いており、実は皮脂というのは毛穴の中にその分泌腺があるのです。そのため、何かの拍子で皮膚表面にまで達することなく、毛穴の中に皮脂が詰まった状態になってしまうことがあります。これがいわゆる白ニキビで、上から見ると白っぽく見えることからこのような名前が付いています。
白ニキビはそのままでは色もさほど目立ちませんし、とくに盛り上がっているとか炎症を起こしているようなこともありませんから、そのままでも別に治療というほどの対処はしなくても良いかもしれません。ですが、放置すると状態が進行することがあります。その一つが黒ニキビと呼ばれる状態で、これは毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒っぽくなった状態です。この状態でもとくに炎症などは起こしていませんが、見映えが良くないことは間違いないでしょう。
白ニキビや黒ニキビを治療する方法としては皮膚を清潔にして皮脂をできるだけ落とすようにすることが第一ですが、薬としては皮脂の分泌を抑制するような成分を含むものが使われることが多いです。
あるいは、赤ニキビと呼ばれる状態に進行することもあります。毛穴に詰まった皮脂に対して、アクネ菌などの細菌が繁殖して炎症を起こし、皮膚が赤く腫れたようになった状態です。こうなると見映えも問題ですし、炎症を起こしてしまっているのですから痛みを伴ったりすることもあります。これは白ニキビから直接進行することもあれば、黒ニキビから進行することもあります。赤ニキビに対する薬としては、当然ですが細菌に対するものということで、抗生物質が使われることになります。
さらに、赤ニキビは炎症なのですから、体としては免疫機能というか、自己防衛機能が働き始めます。血中の白血球が炎症部位に集まってきて細菌をやっつけようとするわけですが、その一方で白血球の死骸がその部位にたまってしまうことがあります。要するに膿がたまった状態で、皮脂とともに膿もたまるのですからニキビはより大きくなって見えることになります。膿そのものはいわば廃物にすぎず、特に何かの治療薬があるわけでもなく、自然と排出されるのを待つくらいしか方法がありませんが、細菌が継続して繁殖していることは間違いないでしょうから引き続き抗生物質が使われることになります。
ニキビは若いうちは当然のように起こるのだから治療など必要ないし、そもそも治療できるようなものでもないという考え方は間違いです。確かにホルモンバランスなどの関係から若い人に多いことは事実ですが、炎症まで起こせば放置して良いようなものではありませんし、治療するための薬はしっかりと存在しているからです。

アクネ菌 , 抗生物質 , 白ニキビ